「一方通行コラボ問題」占いの館その2
今日もみんなの悩みを解決
「さ、次のお客さんいらっしゃい。」
占いパワーで迷えるシープ達を
救出しちゃうよ。
合言葉は、レッツハートの・・
なんだっけ・・・レボルスライサー?
「よろしくお願いします。」
「はい、じゃあ
お名前とご職業をどうぞ。」
「名前はY、職業はでたがりです。」
「でたがり?芸人さんか何かかな。」
Y「ウソです。本当は国民的RPG10の
プロデューサーをやっています。」
「めんどうくさい人だなぁ。
ところで、一目見てYさんの悩みピンときたよ。
ダイエットしたいんだね。
炭水化物を控えた食事にして
毎日、運動するといいよ。」
「っていうか、あれっしょ。食いしん坊っしょ。
人の机にサンドイッチ置いてあったりすると…」
「テリヤキサンドはオレの大好物だから
ちょっぴりかじらせてくれよりっきー。」
「とか、いいながら無許可で
食っちゃうタイプでしょ。そんな事してると
部下ガリガリになっちゃうよ。」」
Y「たしかにりっきーの弁当
よく食ってるけど今日の悩みはそこじゃないの。
ちゃんと聞いて。」
「あ、ハイ。」
声のトーンを落とし語りだすYさん
Y「長年ね、仲間であり友人な人と
数年・・下手したら10年って単位で
一緒に仕事してたの。
でも、今、その人は別の部署に異動になって
疎遠になってたんだけど…。」
Y「最近、落ち着いてきたみたいで…
せっかくだからお互い作ってるゲーム同士で
コラボしようって話なったの。」
「うん、それでそれで」
Y「そして、ふたを開けてみたらウチのゲーム
利用するだけ利用して、向こうは何も
してくれない、一方通行コラボなってんの。」
一方的なコラボ
向こうのゲームではドラクエ10を題材に
毎週キャッキャッ予言して楽しんでいる。
ドラクエ10側には何も無し。
「でも、これってドラクエ10側の
スタッフが作るもんじゃないの?」
Y「うーん、そうなんだけどねー。
アイツが勝手に作るなって
ストップかけてるんだよ。」
Y[オレはドラクエ10に詳しい。
そっちのコラボもオレが企画するって言ってて。
それから、もう2か月たつんだよね。
コラボに使えるような素材や資料も
こっちによこしてない状態だしー。」
「4周年記念コラボだったのに
4周年お祝い期間終わっちゃうよ。」
Y「そうなんだよねー。
このままだとコラボイベント
どうなっちゃうか占って欲しいわけ。」
「わかった、占うよ。
レッツ、ハートのレボルスライサー。」
Y「あ、それハートのレボリューションね。」
「1枚引いてください。」
引いたのは死神のタロット
「あっ・・・」
Y「これ、引いちゃいけないやつじゃない。」
「へいき、へいきー」
Y「ダメだよっ!」
「タロットはどうでもいいから。
1度話し合おうよ、その人と。」
Y「指定のモンスター5匹倒すとか
そういう事しなくていいの!?」
不信の、まなざしのYさん
「むこうは、Yさんからの連絡待ってるよ。
Yさんって色々掛け持ちしてて忙しいじゃん?
むこうから声かけるの遠慮してるんだよ。」
Y「意外にもっともらしい事言うね。
わかった、今夜にでも飲みに誘ってみるよ。
で、ぶっちゃけタロットはどうなのよ
死神なんだけど。ユー、言っちゃいなよ。」
「ちりん、ちりーん、閉店の時間です。」
おっと、今日は店じまいの時間。
ここまでだよっ!