FF11がドラクエ10に与えた影響大きすぎィ！AMANとLIVE第14回での藤澤氏の開発秘話がすごすぎる
FF11の公式番組『AMANとLIVE』
実質、ドラクエ１０開発秘話回になってたぞ
ゲストはドラクエ１０の初代ディレクターフジゲルこと藤澤氏。
ＦＦ１１の番組という事で、自身のプレイ履歴を紹介しつつ
ドラクエ１０に与えた影響が語られた。
謎にドラクエ１０の宣伝も完備
たまたま８０％オフセール中で
たまたま２日前に新バージョンの発売日が決定。
タイミングが良いのは意図的ではなくたまたまだとか。
FF11側のスタッフとゲストたちは
「追加パッケージでてうらやましいなぁ。」
コメントでも、FF11の追加パッケージが熱望されていた。
チックショウ・・・アドゥリンショックの傷は深い。
※注釈 アドゥリン＝FF11の11年目にでた最後の拡張ディスク、全てを破壊した。
番組の最後の方で藤澤氏は
ドラクエ１０が今も続き、拡張パッケージがでている事を
後輩たちに感謝していたぞ。
FF11が藤澤氏に与えた影響
影響が思いのほかおっきい！
フジゲルが昔はオンラインゲームアレルギーで
ドラクエをオンライン化するのに最後まで猛反対したのは有名な話。
しかし、結局はドラクエ１０の初代ディレクターを引き受けた。
その要因はFF11にあったとか！？
ドラクエ８が発売され次のドラクエをどうするか考えていた時期
「そろそろドラクエもオンラインにするか。」という話になり
2005年の始めの方に藤澤さんは参考のためFF11をプレイ。
藤澤さんが遊び始めた時の感想は「正直に言ってメッチャクセが強い。」
「ＵＩのクセが強い、マジかぁという感じ。」
「外出るとすぐ殺されるし、人を楽しませる気ねぇなぁ。」
このアンチっぷりにコメントが荒れるかと思いきや
コメントでは「わかる」の文字が並ぶのは驚きの民度。
これにはFF11側のスタッフも「キミたちFF11のプレイヤーじゃないのかな？」
藤澤さんは「これは好きになれんなー」と２回投げだしており
いよいよ３回目、FF11のおもしろさがわからず
ドラクエオンラインのスタッフから抜ける事を考えていたそうな。
最後の体験ですべてが変わった
「辞めるんならどこまでいけるかやってみよう。
死んだらもうこのゲーム辞めるわ。」
自分のレベルを無視してひたすら遠くまで探索。
港町マウラという場所にたどり着き
はじめて船を目にした。
運賃はギリギリあったのでそれに乗船すると
船の甲板では他の冒険者がモンスターと戦ってて感想は
「イヤな世界だな。」
もうこのゲームに対する敵対心しかねぇ。
船を降りた先はセルビナという町で
待ちを出るとモンスターは強いし（実際はマウラ周辺と変わらんがキツいか）
帰りの船代もないし完全に積みに！
このゲームにはルーラストーンがなく
生き返る場所の拠点設定をここにしたものと思われる。
あきらめの境地！
完全に積んでしまったので仕方なく
周囲の他のプレイヤーへ白チャットで救援を要請する藤澤氏。
用事があるとかで断られてしまったけど
３０分くらいしたらさっき話しかけたプレイヤーが
「まだ、困ってますか？」と、助け舟が。
なんと、親切なプレイヤーにより藤澤氏無事、故郷へ生還！
しかも、サポートジョブクエストという
難しいクエストを手伝ってもらうオマケ付き。
この体験が藤澤氏の価値観を変え
「これ、ゲームなのか？」
「オンラインゲームっておもしれぇ。」
そこから3ヶ月間遊びメチャクチャ楽しかったそうな。
会社を休みたくなるほど。
もし、この親切なプレイヤーとの体験がなかったら…。
「ドラクエ１０は吉田直樹がディレクターになってる世界線だった。」
と、藤澤氏は語る。
ひいては今のFF14が存在しない世界線でもありますな。
セルビナの１プレイヤーがすべてを変えたかもしれない。
他への影響も多大
実はドラクエ９にも影響を与えていたとか
ドラクエ９はかなりFF11の影響を受けて作られたとか。
ドラクエ１０もそうだけど、マップ感やなー。
あとクエストというのが増えたのもFF11からの輸入なのかもしれない。
ちなみに藤澤氏はシステム的には
平成のドラクエ３を目指して作っていたらしい。
転職システムや仲間を自由にメイキングできるとこやな。
ドラクエ９の職業パッシブ効果は
ドラクエ３の転職時に前職のステータスを引き継ぐのを
形を変えて再現してますな。
もしかしたらＦＦ１１にあるサポートジョブシステムの
影響もあるのかもしれない、他の職業を上げた時のメリット的な。
ちなみにサポートジョブシステムは堀井先生曰く
ジョブシステムの完成形と大絶賛してたそうな。
まぁこのシステムのせいでレベル上限解放が難しくなり
７年半もの間、レベル上限が変わらなかったという事があったりもしたんやが。
移動干渉システムもFF11の影響
藤澤さんがFF11をやっていた時に疑問に思ったのが
敵が前衛をすり抜けて後衛へすっとんでいく事。
これはおかしいという事で数年かけて
作られたのが現在、ドラクエ１０にある『移動干渉』システムだそうな。
ちなみに導入にあたってスタッフ全員に反対されたらしい。
FF11側の方も移動干渉を考えた事はあったけど
遅延やその他もろもろの問題から
ムリと判断し導入できなかったそうな。
興味がある人は見てみよう
藤澤さんのトークめっちゃおもしろかった！
機会があったら青山さんやよーすぴも呼ばれるかも？