ゲームで収入を得る 前編
昔は妄想にすぎなかったプロゲーマー
ゲームをプレイしてお金を得る。
昔はそんな事、マンガの世界だけの事だった。
(強いてあげると、デバッカーや
ゲーム雑誌のライターなんかは
ゲームのプレイでお金を得ているけど。)
しかし、インターネットの普及と
共に思わぬ方向でその可能性がでてくる。
20世紀末、ドリームキャストという
標準装備でネット接続が可能なゲーム機が発売され
猿楽庁という会社が、プロゲーマーの
可能性を示唆しはじめた。
「ネット上でゲームの大会を開き
上位同士の対決を、有料で視聴できるようにし
その視聴料の1部を賞金にあてる事を考えている。」
これは結局、成立しなかった。
時代がまだISDN・テレホ時代で
回線が貧弱だった事。
そして、試合を有料で何人見てくれるのか?
法律上、可能なのか?
プランニングが甘すぎた。
21世紀に入り、別の可能性
ネットで画像を見ようとすると
上から下にかけてジワジワ表示され
「はやく、全部表示しろよ!!」
という貧弱回線時代が終わり、ADSL時代。
(この回線時代、何人がわかるかな…。)
ホームページにふんだんに画像を
貼り付けても問題ないネット環境になると
『広告』というものが登場しはじめた。
今では当たり前になったけど
ホームページに広告を貼り着ける事によって
サイト管理者が収益を得るシステム
『アフィリエイト』
出始めた当時はバカにしてたけど
2003~2004年ごろ、FF11の某攻略サイトが
年収1000万越えになっているという噂を耳にし驚愕。
ドラクエだと極限さんも、この頃かな。
『こんなの一過性のものですぐ無くなるだろう。』
と、思いきや、このシステムは定着する事になる。
ホームページに広告が貼られるのは当たり前になり
その広告収入のみで法人化するサイトが次々あらわれた。
中には一部上場する企業がでるくらいで驚き。
しかし、中には悪質なサイトも…
金のためならなんでもやる悪質サイトや
ステマ行為を行うサイトなどが登場し
そのせいで『アフィリエイト』というだけで
毛嫌いする人間を多く生んだ。
ユーチューバーが収入を得るシステムも
ほぼ、同じ仕組みなのに
こちらは容認される事が多い。
2010年代 ユーチューバーが一般化
光回線時代へ突入し
広告貼り付けは動画にまで及んだ。
おもしろ動画を投稿し数千万~数億稼ぐ人たちが登場。
いわゆる、ユーチューバー。
現在、ゲーム分野に限ってみても
これだけで生活できる人が数えきれないくらいいる。
これがうらやましいのか、はたまた
単純な疑問なのか、稀にこういう事を言う人がいる。
『著作物を使用して収入を得るのってどうなのよ。』
収入を得る = 営利目的
こう考える人がいるかもしれない。
あからさまに著作物をグッズ販売をするなどはともかく
ゲームのプレイ動画・攻略情報をあげて
広告収入を得る行為は、営利目的なのか判断が難しい。
そもそも、著作者に対して不利益がないどころか
プラスに作用する事が多く、黙認されている。
その事もあり、人気スマホゲームの多くは
人気ユーチューバー等をイベントに招待し
黙認どころか、公認している。
個人でゲームの攻略記事を書いたり
動画を撮影したりでお金を得られる。
こんな事、20世紀に想像できた人がいたでしょうか。